【ヒゲ脱毛で間隔を空けるのはナゼ？】→「毛周期」が関係している

ヒゲを脱毛する際、大体1〜2ヶ月ほどの間隔で脱毛を進めていくことをあなたはご存知でしょうか。

こう聞くと「なんでヒゲ脱毛はそんなに間隔を空けるの？」と思われる方もいるかもしれません。

これには、毛が生まれ変わるサイクル「毛周期」が大きく関係しています。

毛周期の仕組みを知ることで、効率よくヒゲ脱毛を進めることができるため、簡単に毛周期の内容を見ていきましょう。

毛周期ってなに？

私たちの体に生えている毛には「毛が生える(成長期)→成長する(退行期)→抜け落ちる(休止期)」という3つの段階があります。

この3段階で毛が生え変わるサイクルのことを「毛周期」と呼びます。

①成長期(目安：4ヶ月〜1年)

毛の成長期には、毛乳頭付近にある毛母細胞が細胞分裂を繰り返すことにより毛が皮膚表面へ押し上げられている状態が続きます。

この時は「毛乳頭」と毛の先端にある「毛幹」がつながっている状態です。

②退行期(0.5ヶ月)

「毛乳頭」と「毛幹」は成長期ではつながっているものの、退行期になると両者は分離されます。

このように、毛乳頭から供給されていた栄養が毛根へ行き届かなくなり、毛の成長がストップしてしまう時期を「退行期」と呼びます。

③休止期(0.5ヶ月)

退行期を経て、毛が毛穴から完全に抜け落ちてしまう状態を「休止期」と呼びます。

私たちのヒゲは、こうした毛周期のサイクルを繰り返しながら生えているのです。

ヒゲ脱毛は「成長期」に合わせて行うのが効果的！

毛周期には3段階ありますが、ヒゲ脱毛を行う際は「成長期」に合わせて脱毛をするのが効果的です。

なぜなら、唯一「毛乳頭と毛幹が連結している成長期」でなければ、レーザー照射による熱エネルギーが伝わらず、毛根付近の細胞を破壊することができないからです。

このような理由から、クリニックでの医療脱毛もヒゲの退行期や休止期を避けた1ヶ月〜2ヶ月スパンで脱毛を行います。

また、サロンやエステで行う光脱毛の場合も、同じような間隔で行うケースがほとんどです。

ちなみに、ヒゲが薄くなるにつれて毛周期のサイクル自体はどんどん遅くなる傾向にあります。

したがって、ヒゲ脱毛の最終段階では脱毛の間隔が2ヶ月以上空くことも多いです。

今までみてきたように、ヒゲ脱毛は脱毛効果を高めるためにも毛周期に合わせて行わなければならず、どうしても多くの期間が必要になってきます。

毛周期を乱す2つのNG行為

脱毛中には、思わぬ行為で毛周期を乱してしまい、脱毛の効率が結果的に落ちてしまうケースが中にはあります。

そうならないためにも、毛周期を乱してしまう2つのNG行為をチェックしておきましょう。

①無理やりヒゲの自己処理をする

ついついヒゲが気になって、毛抜きやワックスでヒゲを抜いてしまいたくなる気持ちもわかりますが、これは毛周期を乱す大きな原因に。

ヒゲを抜くことで、毛が成長期を迎えるまでの「約1〜2ヶ月間」のサイクルを遅らせてしまい、レーザー照射をしても満足のいく脱毛効果を得ることはできません。

また、毛を無理やり抜く行為は毛周期に関係なく、肌荒れを悪化させてしまう原因ともなりうるので、自己処理は控えるようにしましょう。

ヒゲの自己処理(セルフ脱毛)に関しては、以下でも詳しく解説しています。

②他のクリニック・サロン(エステ)で同時に脱毛を行う

ヒゲ脱毛をする中で「とにかくはやくヒゲ脱毛を終わらせたい！」という気持ちから、他のクリニックやサロン(エステ)の同時利用を考えている方も中にはいるかもしれません。

しかし、毛周期がある以上、どれだけ同時にレーザー脱毛や光脱毛を短期間で行なったとしても、脱毛効果の面では意味がありません。

むしろ、毛周期のサイクルを乱し、脱毛にかけるお金や時間も無駄にしてしまうことになります。

このように、2つのNG行為から考えると「1つの場所で適切な間隔で脱毛を受け続けること」が毛周期を考えた上で一番ベストだと言えます。

ちなみに「クリニックとサロン(エステ)のどちらでヒゲ脱毛をしたらいいか分からない...。」という方は下記をご覧ください。

ヒゲ脱毛で毛が濃くなるのも「毛周期」が原因

よくヒゲ脱毛をした際に、多くの方が不安に思うのが「ヒゲ脱毛前よりもヒゲ脱毛後の方がヒゲが濃くなった」という現象です。

このヒゲ濃くなる現象も「毛周期」が原因で起きています。

毛周期における「休止期」の時期に皮膚の中で眠っていた毛が、レーザー照射後に一時的に活発化し、濃く見えてしまうのです。

これは、レーザーの熱エネルギーがしっかり毛根まで行き届いている証拠となります。

したがって、ヒゲ脱毛でヒゲが濃くなったとしても心配する必要はありません。

ヒゲが濃くなるのはどれくらいの期間続くの？

ヒゲ脱毛後に、ヒゲが濃くなる期間はだいたい1〜2週間前後と言われています。

この期間は、ヒゲが抜け落ちるのをじっくり待ってみるのが良いでしょう。

ですが、2週間以上ヒゲの濃さが変わらない場合は「硬毛化」や「多毛化」を疑ってみた方がいいかもしれません。

まとめ：ヒゲ脱毛で「毛周期」は無視できない

私たちが効率的にヒゲ脱毛を進める上で、毛周期は避けて通ることはできません。

時間はかかるものの、毛周期に合わせて脱毛するからこそ、ヒゲが薄くなっていくのです。

したがって、ヒゲ脱毛をする際は焦らずじっくり脱毛を進めていくようにしましょう。